Impression "Legal"rise

°˖✧R3予備試験・R4司法試験合格✧˖° 《コストを最小限に抑えて司法試験・予備試験合格》を実現させるブログ

2020年〈京大・阪大・神大〉ロー入試 概観

 

今回は、ロー入試受験についての概観を書きたいと思います。

京大、阪大、神大を受験したのですが、以下入試日程順に記載します。

 

▽▽受験対策記事はこちらもどうぞ▽▽

lawjasminesuccess.hatenablog.com

 

lawjasminesuccess.hatenablog.com

 

 

総論 受験校と結果

受験した学校と結果は以下の通りです。

11月8日(日)        阪大ロー   結果▶合格🌸

11月14日・15日(土・日)   京大ロー   結果▶合格🌸
                (追補…30番以内に入ってました!我ながら歓喜

11月23日(月・祝)      神大ロー   結果▶合格🌸

 

曜日はいずれも土日祝日でした。これは来年度以降も変わらないと思います。

京大は2日間あるのがきついですが、その分早い時間に帰れます。

一方で阪大神大は、1日で終わる分6時くらいまで試験があったように思います。

 

阪大

 

例年は神大の方が先なのですが、今年は予備試験延期に伴ったのか、神大が最後となり阪大がトップバッターでした。試験は1日のみで、科目は①公法 ②民法 ③商法民事訴訟法 ④刑事法 の4科目ですべて試験時間は1.5時間です。民法のみが100点満点、残りは各50点満点です。

 

まず大阪大学ってどこにあるの?という人もいると思うので簡単に書いておくと、大阪大学阪急宝塚線石橋阪大前駅から13分程度、大阪モノレール芝原阪大前駅から8分程度の場所にあります。

私は自宅から受験しましたが、ホテルに泊まる場合は大阪梅田付近か千里中央エリアに泊まることになると思います。

 

ロースクールの人数は80人ほど、うち既修が50~60人ほどだったと思います。

 

試験内容でいうと、予備組の私としては京阪神の中で最も解きやすかったように思いました。すなわち論証集に載っている論点をきちっと勉強しておけば足りると思います。ただ、設問数が多いのでパッパッと処理する力をつけておく必要があります。過去問演習はある程度勉強が進んでいる方でもしたほうがよいと思います。

 

特徴的な傾向としては、刑訴で語句を150字程度で説明する問題が3問出題されます。お題によっては書きにくいこともありますが、ポケット六法の索引を使えますし、慣れればそんなに難しくないです。再現でも確か書きましたが、過去問と同じ問題が出ていたので過去にどのテーマが出たか確認しておきましょう。私は択一式六法刑訴の索引にざっと目を通しました。そこまでする必要はなかったですが思ったほど時間もかからなかったので、勉強方法に悩んでいる方は検討してみてもいいかも。

あと民法は、予備であまり出ていない(?私の記憶から抜け落ちてるだけかも)論点が問われることがあり、少し焦りました。もっとも民法は、過去問を本気で分析すればある程度出題が予測できます。直前期でいいので過去問5年分をしっかり分析して、穴を埋めておきましょう。

あくまで主観ですが、阪大が京阪神では一番実力がストレートに表れる(=問題の癖みたいなもので実力が発揮できなかったという事態が生じにくい)かなと思います。

 

内容とは別の話ですが、解答用紙が予備試験や伊藤塾答練のように分厚いものではなく、どっちかというと更半紙(ざらばんし)に近いものでした。この解答用紙の両面に記載するので裏移りが少し心配で最初の方はゲルインキでない通常のボールペンタイプのもので解答しました。もっとも、途中から0.4mm程度のゲルインキボールペンで書いてみたところ裏移りはしなかったので、万年筆派やすごく太いペンを使っている方以外は、心配しなくて大丈夫だと思います。一応ゲルでないタイプも持って行っておけば安心です。

 

京大

 

阪大の次の週に、2日にわたって行われました。場所は吉田キャンパスで行われます。1日目午前が公法、午後が民法民訴、2日目午前が刑事法、午後が商法となっています。最後の商法のみが2時間、ほかは3時間の試験です。憲民刑商は大問2つ、ほかは大問1つ、という構成になっています。どの科目も大問1個につき1時間を目安にするといいと思います。このように試験時間が長いうえ2日にわたるのでなかなかハードな試験です。

特徴としては、①統治が出る②行政法は基本的な論点だが解きにくい問題が出る③訴訟法で説明問題が出題されやすい④民法は問題が深い⑤商法総則商行為(及び手形法)が出る、の5点ですね。というか全科目特徴的ということですね…笑

②については、例えば処分性や原告適格で、予備校等の問題集でよく出題されるようなあてはめが出来ない問題が出題されることがあります。

⑤については、今までは毎年手形が出題されていたのですが、今年は出題されませんでした。もっとも、以前より時々手形と絡めて出題されていた商法総則商行為ががっつり出題されました。これからどうなるか分かりませんが、私の予想では手形はもう出題されず、総則商行為を1題出すか、会社法2問に変えるかにするのだろうと思います。

対策としては、統治など手薄な分野も勉強すること、予備試験短答なども利用して幅広い分野について一定の知識を身につけること、あとは実力をつけることが大事かなと思います。試験は相対評価です。基礎力をしっかりつけておけばあとは時間配分だけ気を付ければ合格点に乗ってくると思います。

また、京大は内申点が大きいので、大学の成績も挙げておく方が良いです。外部生と内部生では内部生の方が高い点がつくことにも留意しておいた方がいいですが、これは過度に恐れなくても大丈夫だと思います。具体的に何点程度のGPAが必要かは分からないですが、私自身SAばかり取っていたわけではないです。ある程度の成績であればあとは試験で頑張れば全く問題ないです。これは私の推測ですが、内部生であることによる内申のアドバンテージのみで合格するレベルの人は、結局試験問題で合否が入れ替わると思うんです。外部生内部生問わず基本的事項をしっかり固めて挑めば確実に合格するラインに達するのではないでしょうか。少なくとも外部生は、このようなマインドで頑張りましょう。

参考までに、私の大学での成績は京大換算(100~80点は4、80~70点は3、70~60点は2…ですよね?)で3.5くらいでした(専門科目のみ)。

 

神大

京大の次の週に行われました。10月最終週に予備論文もあったので、京大から神大までの1週間は正直試験早く終わってくれー!という気持ちでいっぱいでした笑。なんとか気力で乗り切った、という感じです。

試験は1日、午前に民商、午後に憲刑→行民訴刑訴だったと思います。試験時間は全部2時間。時間は特に憲刑がきついです。事前に過去問で時間配分を勉強しておくことがマストだと思います。

神大は問題に癖があるから京大受かった人でも落ちる人がいる」といったうわさを聞いたことがあり、実はけっこう怖かったです。そのうえ京大の試験後1週間で京大でのミスに次々と気づき、不安MAXでした。もっとも、過去問分析を怠らず対策を取った結果乗り切れたので、ある程度実力がある人は過度に恐れる必要はないと思います。

 

試験が終わったときは、あぁ怒涛の一年が終わったのか、とほっとしました。神戸の夜景がきれいでした。特に第1志望でない人は見ておきましょう。せっかくなのでね。

 

 

次回からロー入試の再現答案を上げることにします。再現を上げることにした理由は、ローの公式サイトには解説が載っていないか載っていても解説が少し載っている程度であり、自分自身勉強に苦労したからです。間違いもありますが参考程度に利用して頂ければと思います。

 

▽ ロー入試関連のその他の記事 ▽

lawjasminesuccess.hatenablog.com

lawjasminesuccess.hatenablog.com

 

司法試験予備試験説明会

 

 

 

 

当メディアはAmazonその他複数企業よりアフィリエイトによる適格販売により収入を得ています。