今から追い上げるロー入試対策②学習・教材編 《教材を買い足すか悩んでいる人必見》
こんにちは。Elleです。
この記事では、前回の記事(【京阪神ロー入試まで約3か月】今から追い上げるロー入試対策① 志望校選択編 - れでぃな法曹志望。 (hatenablog.com))に続き、ロー入試がテーマです。
②では、ロー入試においてどの程度の実力をつけておけばよいのか、そのために必要な教材等について書きました。
※この記事は広告リンクを含みます。講座購入を検討している方で広告ブロッカーを使用している方は、広告ブロッカーをOFFにして頂くことを推奨します。お手数をお掛けしますがご了承ください。
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▶各大学の出題傾向に基づく勉強法はこちらもご覧ください。
lawjasminesuccess.hatenablog.com
▶前回の記事はこちら
lawjasminesuccess.hatenablog.com
ロー入試 に必要なこと
ロー入試では、基本的な判例・論点・条文を使いこなせるようになれば確実に合格できます。
そのため、予備試験の一部の問題や司法試験の問題のように、事案の特殊性に着目し考えることはそこまで要求されず、それよりも基本的な問題をしっかり考えて理解し・解けるようになることが重要です。
(たまに現場思考的な部分が出る問題もなくはないですが、そこはその点に気づいたよ、ということを書いておけば十分です。ロー入試の場合書けなくても合格できると思いますし、逆に言えばそこまで書ければ司法試験合格にかなり近づいていると思います。)
使うべき教材
各論点の知識を網羅的に・正確に押さえておくことが重要です。
そのため、基本知識がある程度入っているのであれば、
アガルートの重要問題習得講座と論証集(市販)で乗り切れると思います。
重要問題習得講座は論証集にあるような論点や、その他主要な論点を、いわば練習問題を通じて習得する講座です。
論点は実際の問題を解くことで理解がぐっと深まるので、問題演習は必ず必要であるところ、
重要問題習得講座は118,800円で重要論点を幅広くカバーしており、また解説もついている点で希少です。そのためこの講座は強くお勧めできます。
重要問題習得講座も高い…と感じている方へ
前提として、重要問題習得講座は他の予備校の商品と比べてもかなり安い部類に入るので、迷うなら買った方が良いと思います。
もっとも、私自身が重問を買うべきかさんざん悩んだ挙句買わなかった人なので、買わない理由もよく分かります。
私の場合、既に勉強を他塾及び参考書で始めており、ある程度は理解できていたからこそ、10万円以上かけて新たな講座を購入するのは気が進まないと感じていました。
私同様に、勉強を自力で進めてきてある程度学力が付いてきてきた人こそ、今更買う気がわかないかと思います。
そのような人のために、①重要問題習得講座科目別必須度をランク付けするとともに、②他の講座を紹介しようと思います。
重要問題習得講座科目別必須度
なお、これはあくまで私個人の見解であり、受験指導等に基づくものでもございませんのでご了承ください。ご自身の理解度等に合わせて判断してください。予備校の受講相談等を利用するのも良いと思います。
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ランクS 民法
ランクA 商法・憲法
ランクB 刑法・刑訴・民訴
ランクC 行政法
民法はランクSです。というのも、2020年民法大改正があってからあまり時が経っておらず、改正民法向けの問題集が他の科目と比べると充実していないからです。(現在は増えているかもしれませんが)
また、正しい民法の思考回路を習得するために、ある程度の額をかける価値があると思います。
商法は、条文の運用方法等を掴むためには論証集では不十分なので、あった方が良いと思います。
憲法については、一応レベルAにしていますが、Bと悩むな~という程度のAです。
というのも、憲法は理解と処理手順が重要であるところ、「これ1冊を読めば理解できて処理手順も掴める」という講座は私が知る限りないです。
他の教材がぱっと見つけにくい点では重問という選択肢は有力だと考えますが、
一方で憲法に限って言えばアガルートの重問に定評があるわけではなく、それならよい教材を何冊か読みながら徐々に形を作っていくのも手だと思います。
以下二冊は非常に良書だったと思うので載せておきます。
刑法については、個人的には問題演習以上に各論点の理解が重要だと思います。
後述の矢島の速修インプット講座や、基本書の基本刑法がおすすめです。
刑訴・民訴は、そんなに難しい問題は出題されない一方で、一行問題に近い問題が出題されることもあるので、市販の問題集(えんしゅう本など)でもある程度の習得は可能と考えました。そのため重要度を下げましたが、深い理解が必要とされる科目なので不安がある方は受講するのが良いと思います。
行政法は、行政法は予備試験の過去問だけでもかなりの網羅性があるので、入門講座を勉強後予備試験の問題を勉強するだけで行政法はほぼ完成します。そのため、重問がなくても乗り切れるのではないかと思い、重要度を下げました。
重問以外の代替策
1.論証集の使い方
ロー入試は、基本条文と論証集に載っている論点を仕上げておけば一気に合格に近づきます。
そのため、論証集に載っている論点についてしっかり理解することが非常に重要です。
そして論証集の使い方講座は、論証集の内容をしっかり理解するのに何より最適な教材です。
アガルート論証集ユーザーはこの選択肢も十分ありだと思います。
重要問題習得講座と迷う方はアガルートの受講相談を利用するのをおすすめします。
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2.矢島の速修インプット講座
また、入門講座ですが、矢島の速修インプット講座も非常に有用です。
この講座はあまり知られていませんが、司法試験予備校大手の一つであるLECの人気講師、矢島先生による講座です。
この講座のテキストは私が司法試験受験時代に使った教材の中で最も役に立ったと感じています。非常に多くの論点を網羅しているとともに、内容が非常に整理されていて、また内容が理解しやすかったように思います。
今から入門講座をじっくりやるのは時間的に厳しいですが、問題を解くたびに各論点を確認する形であれば、穴を埋める形で正確な知識を補充できます。
価格はフルで10万円です。
科目ごとの販売もあるので(下4法は各科目15,000円~)知識面に不安があるなら検討してみても良いと思います。
※なお、2023年度予備試験合格目標の講座であるため、刑事訴訟法の配信開始が10月11日~、行政法の配信開始が10月24日~となっていますので、この点のみご了承ください。
さいごに
私はロー入試のころが受験生活の中でも特につらかった時期だったと思っています。
2020年はコロナ禍で予備試験が延期され、今の時期でもまだ短答の結果すら出ていませんでした。
勉強をはじめて丁度2年ほど経つのに、何らの結果も出ておらず、自分の実力もよく分からず、ただ試験だけがどんどん押し寄せてくる…そんな状況でした。
ロー入試についても、本当の本当に合格できるんだろうか、本当に結果は出るのだろうか、独学ってやばいのだろうか…とたくさんの不安に押しつぶされそうで、非常につらかったことを覚えています。
もっとも、ロー入試の勉強という、いつもと少し違う勉強をこなしたことで、理解が深まり、ぐっとレベルアップできたように思います。
予備試験受験生のなかには、ロー入試なんて余裕っしょ!と思っている人が一定数いるかもしれませんが、ロー入試はそこまで簡単ではありません。
もっとも、真剣に予備試験受験を頑張ってきた人が適切な準備をして挑めば、ロースクール入試はそんなに大変ではありません。
そして、無駄な過程ということも全くありません。
過度に不安にならずに、着実に頑張れば、きっと先は見えてきます。
思うに、司法試験受験生にとって、ロー入試は大きな1つの峠だと思います。つまり、これを超えれば一山超えた、ということです。
頑張っている自分を大切にしてあげながら、頑張ってください。応援しています。
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