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予備試験短答対策大全 ②上級編

 

こんにちは。

今回は、短答の勉強を続けているのに点数が上がらない…という問題への対処法を書きました。

私自身、短答には最後まで悩まされましたが、一応今年の司法試験では自分の中で十分満足いく結果を得ることが出来ましたので、調子に乗って笑、恐縮ながら対策方法を提案させて頂きます。

 

 



過去問を解いていても点数は上がるのか?

結論 ただ解くだけでは上がらない

 

Twitterでアンケートを取ったことがありましたが(おそらくツイートは消してしまった)、過去問を3周解いたら短答過去問を概ね完成させられると回答した人は少なく(一定数はいました)むしろ3周解くだけでは過去問を完成するのは厳しいと考えている人の方が多数派でした。

 

なぜ点数が上がらない?

これは分からないのですが、私や知人、Twitterにいる方々の話を総合して私が(偏見・憶測により)考えたところでは

「論文知識」と思っている知識の範囲が広い人

は短答に強いように思います。

 

例えば、基本書や分量の多い入門講座で入門・基礎の勉強をした人は、論文知識の幅が広いように思います。

また、ロー生で予備試験は受けず司法試験の勉強のみやってきた人も、論文知識の範囲が広いと思います。

逆に、論証集を主軸に勉強してきた人などは、論文知識の範囲をある程度絞っている分、短答で初めて知る知識が多いです。

そのうえ、このタイプの人は短答問題を出題される都度覚えるので、すぐ忘れたまま、忘れたことすら忘れてしまう…だから、いつまで経っても知識が定着しません。



私自身、予備試験合格までに過去問題集を少なくとも6周、多い問題では10回近く解いたはずなのですが…なかなか伸びず幾度となく悩みました。

 

 

また、問題量が多いことも知識が増えない理由となっていると思います。論文の時間も割く必要がある中で、1問2分としても、過去問は1科目につき350問程度あるので(民法は700題以上あります。)、1周するのに最短でも12時間ほどかかります。

それが7科目あるわけですし、解くだけでは後述のように知識が入らないことから、現実的には1周するだけで100時間以上かかるといえます。

論文の勉強を中心にやらないといけないため、司法試験受験生であれば1日に2~3時間しか短答に割くことが出来ないと思います。予備試験受験生でも、3月まではこれより少ない時間しかかけられないと思います。

そのため、きちんと理解できていない・他の知識と関連付ける時間のないままになっている人が多いと思います。

もっとも、毎日少しずつ過去問を解いてきちんと理解する時間を捻出するという方法を取ると、2度目にその問題に出会うときには前にやったこと・考えたことを忘れてしまう可能性があります。

 

過去問集を何周も解く勉強法の問題点

上記で書いたことのまとめになりますが、短答の過去問集をぐるぐると解くことは

 

1.問題そのものから体系理解することは難しい(知識がばらばらに入ってくることになり知識が定着しにくい)

2.過去問の量が多すぎる

➤もう一度同じ問いに出会うのがかなり先になってしまう

全部回さないといけないため解くことに集中するあまり、なぜ解けなかったか、なぜ覚えられなかったのか十分に分析できていない

  ➤内容を確認・理解できていないので記憶に定着しにくかったり問題が変わったときに解けない

 

この対処法としては、

過去問以外の場で体系理解する

  ➤択一式六法 (短答対策大全①初級編で紹介)

  ➤まとめノートを作る

  ➤素読

過去問にやったことを少しでも早く復習する
  ➤問題番号が下1桁のみ同じ問題を解く(かなり上級者向け)
  ➤定期的に復習する時間を取る

 

 

まとめを作る

ごっちゃになりやすいテーマをまとめることをお勧めします。

 

1からまとめるのは大変なので、受験新報(現在は休刊)のまとめを利用していました。

もしかするともっと新しいものがあるかもしれないですが、あまり聞かないのでリンクを貼っておきます。特に民法、商法、民事訴訟法のまとめを重宝しました。

受験新報 3月号 (発売日2020年02月01日) 法学書院

 

 

また、BEXAの講座で、剛力先生のものはTwitterで何度か良いというコメントを見かけました。

私が予備試験を受験したころは民訴刑訴のみだったと思うのですが、今は行政法もついていました。

まとめ教材や短答の知識定着を意図した講座は予備校もなぜかあまり出していないので、伸び悩んでいる人には必見です。

短答思考プロセス講座 民事訴訟法・刑事訴訟法・行政法

 

 

択一六法を振り返りつつ過去問をやる

片方に偏りがちですが片方に偏らないようにする方が良いです。

知識を振り返るのと、インプットを交互にやることで、理解と問題処理能力の両方が付きます。

知識問題なんだから問題処理能力なんて要らないんじゃ?と思われるかもしれませんが、特定の事項の不正解選択肢のパターンなどを掴めるし、問題を解くことで自分で思い出して正誤を判断する際に知識が深まるのでお勧めです。

 

 

素読ってすべき?

民法憲法(統治)、刑事訴訟法行政法はマストです。

 

商法については、条文の文章が長いうえに条文が多いので、素読というよりもポイントのみを確認する作業が必要です。

ポイントになる部分のみに線を引く、内容を1,2行で要約してそれを読む、などがよいと思います。(もっとも)

 

 

なぜ素読が続かないのか

素読が続かない理由は

いつ終わるの…と思うほど条文が多い

退屈

効果を実感しづらい

にあると思っています(実際私も続かなかった)。

 

そのため、素読する場合には

音源をかけてダラダラしないようにする

聞きながら書き込み・マーキングなどをする

ことがポイントだと思います。

ちなみに、素読の場合は、択一六法よりも六法を使うことをお勧めします。というのも、択一六法は条文同士が離れてしまうという短所があるからです。


先ほど会社法で紹介した吉野先生の講座ですが、全科目あります!

個人的には、会社法民法は講座の力を借りることを強くお勧めします。

条文量が多いですし、特に会社法はポイントを見失いやすいです。

また、刑法の条文も本当は大事なのですが、構成要件自体は知っているからこそ自分で読むとだるくなりがちだと思うので講座を利用すると良いかもしれません。



民法条文マーキング講義 極

 刑法条文マーキング講義

 憲法統治条文マーキング講義

 民訴・刑訴条文マーキング講義

 行政法条文マーキング講義(行手/行訴/国賠/行審)

 

 

憲法判例対策)

本当に難しいよなと思います。

私は憲法判例50!を愛用していました。掲載判例は少なめですが判例のポイントを数行でまとめてあるので、判例をメリハリをつけて読めます。そのため、判例のポイントが分からない、判例はだいたい知っているのに正答できない人にお勧めです。

判例問題は、既出の箇所以外が出ることもありますし、百選であればそれこそ多すぎてきちんと身につけられないことが多いです。

大半の判例はどういう判例かをザクっと押さえて、重要判例のみ丁寧に確認する、というのが現実的だと思います。

 

同様に判例のポイントがまとめられている本として、こちらもお勧めできます。

また、BEXAで無料講座がリリースされていました。無料なんて本当に貴重だと思います。必見です。

bexa.jp

判例解説もありました。

bexa.jp

 

問題番号が下1桁のみ同じ問題を解く(かなり上級者向け)

これは司法試験前に取った勉強法です。

例えば今日は1番台を解く、といった具合です。

これはすでにかなり勉強が進んでいる人、すでに短答合格実績がある人におすすめの勉強法です。

 

一度やったことを忘れることを防ぐためにこの方法を考えました。この方法だと、1番台を解いた数日後に2番台、その数日後に3番台を解くことになるので、すべての単元を高頻度で振り返ることが出来ます。

その結果、前の単元の復習になり、知識を定着させやすいんです。

 

 

 

 

最後に~本番~

 

個人的には、精神的にポジティブな状態でいることも、短答式試験において重要だと思っています。

私は分からない問題が数問続くと、「これも分かんない、あれも分かんない」という言葉が頭をよぎり始め、どれも分からない気がしてきて「分からないことがデフォルト化」してしまうんです。

そうすると、覚えたはずの知識も自信がなくなってしまうんですね。

私はこのことに気づいてから、分からない問題に出会っても、「これは難しい問題で多分みんな出来ていない」「高度なひっかけか、正答率低そうだな」と思うようにしていました。



私は予備試験で3回、司法試験で1回と合計4回も短答式試験を受験してきました。

でも、科目単位で見ても今までで「今回は出来た」と思えた試験は少ないと思います。

 

直近では、司法試験の短答式試験民法は個人的には難しかったと思っています。きちんと復習していないので分からないですが、頻出で一見分かるはずの問題にどこか違うものを交えたような、ひっかけ的な問題が多かったように思います。途中らへんでは「足切り」というワードが何度も頭をよぎりました。

 

その時は、「分からない問題の存在は大きく感じるからひどい出来だと思いがちだけど解けている問題の方が多いはず、だから足切りは大丈夫」「分からないと思いこむ負のループに入らないように、とりあえず消去法でいけばあとは平均が低いはずだしそんなに沈むことはない、出来る問題をきちんと押さえよう」と自分自身に言い聞かせていました。

 

結果は、民法で60点越え、合計点140点台後半という、自分の中では非常に満足のいく成績を取ることが出来ました。(論文もこれに続いてくれ…頼む……)

 

つまり、最後は気持ちです。

自分に自信を持って挑めば大丈夫!



もっと言えば、しっかり頑張っていれば気持ちが多少負けていても大丈夫です。私なんて予備試験に合格した年の短答は、かなり不安に吞まれていていましたが(そのせいか憲法は14点でした笑。)それでも最終合格できました。

 

落ち着いてやれば、きっと何とかなります。

皆様の健闘を心より祈っています。

 

 

 

 

 

 

 

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